ダムの管理業務
ダムの管理業務は、大きく4つに分けられます。
1. 高水管理
大雨が降ったときは、ダムに水を貯めてダム下流の洪水の被害を少なくします。
2. 低水管理
大阪府、兵庫県の人々約60万人分の生活用水を猪名川を通じて供給し、河川の流量が減ったときは、ダムに貯めた水を流すことにより、河川の環境を守るとともに、安定した水の利用ができるようにします。
3. 施設管理
常にダムの機能が発揮できるように、ダム堤体やゲートなどの設備を点検して、古くなった設備などを修理、交換する工事を行います。
4. 環境保全
ダムに貯めた水に異常がないか、ダム周辺にはどのような生物がいるか、定期的に調査を行います。また、ダム周辺の環境を保全するための様々な取り組みやイベントも行っています。

近年は猪名川流域の人口は微増に転じましたが、流域内の資産額はますます高まり、洪水時の被害額を大きくしています。また、気候の変動や都市化の進展などで、川の水も減少候向にあります。その中で一庫ダムでは、昭和58年管理開始早々の出水をはじめとし、平成16年の台風23号でも洪水調節を行い下流の浸水被害を少なくしています。また、平成14年には、全国的に大渇水を起こした平成6年を上回る渇水に見舞われましたが、一庫ダムの管理運用により市民生活に大きな影響を与えることなく乗り越えることができました。

猪名川の水質は、中・下流部では工場排水規制や下水道の整備で昭和45〜50年をピークに改善されてきました。しかし、知明湖では流域から流入してくる汚濁負荷(窒素・リン)により、湖面に植物プランクトンを発生させています。一庫ダムでは植物プランクトンによる水道水の水質障害を防ぐため、任意の深さから取水できる「選 択取水設備」、栄養塩の貯水池への滞留を抑制する「分画フェンス」を設置するとともに、貯水池深層部に酸素を送る「深層曝気設備」を設置し、水質障害発生の抑制・管理をしています。
平成14年からは、ダム下流の河川環境を改善するため、ダムで遮断されている土砂をダムの下流へ供給し、ダムからの流す量を変化させる取り組みも行っています。
また、流域内で発生したダイオキシン問題やごみの不法投棄問題など新たな問題も発生していますが、−庫ダムは貯水池やその周迎を監視し、日夜注意を怠ることなく適切な管理・運用に努めています。
